はじめに
近年、「警察署の電話番号が画面に表示される」なりすまし詐欺が急増しています。被害者のスマートフォンや固定電話に、実際の警察署の番号が表示されるため、信じてしまう人が後を絶ちません。
「あなたは捜査対象です」「金融犯罪に関与している可能性があります」といった言葉で不安を煽り、言われるがままに金銭を振り込んでしまうケースが多発しています。しかし、警察が電話で個人を犯罪者扱いしたり、金銭の要求をすることは絶対にありません。
本記事では、このなりすまし詐欺の手口を詳しく解説し、被害を防ぐための対策を紹介します。
引用元https://twitter.com/NPA_KOHO/status/1901868670470488540
1. なりすまし詐欺の手口とは?

この手の詐欺は、主に**「電話番号の偽装技術」**を悪用しています。犯人は特殊なソフトウェアを使い、警察署や銀行などの公式な番号を表示させることが可能です。
詐欺の具体的な手口
- 警察署の名前をかたり電話をかける
- 「◯◯警察署の△△です」と名乗り、警察官を装う。
- 画面には本物の警察署の電話番号が表示されるため、疑わない人が多い。
- 不安を煽る発言をする
- 「あなたの口座が犯罪に利用されている可能性があります」
- 「詐欺グループにあなたの個人情報が流出しているようです」
- 「金融機関の口座が凍結される可能性があります」
- 金銭の要求をする
- 「調査のため、一時的に資産を預かる必要があります」
- 「安全な口座に資金を移してください」
- 「このままだと被害に遭う可能性があるので、早急に対応を」
- キャッシュカードや暗証番号を要求する
- 「警察官が自宅に伺いますので、キャッシュカードをお渡しください」
- 「捜査のため、ATMで送金をお願いします」
- 「安全のために、口座情報を教えてください」
- 指示に従った被害者が現金を振り込む
- 犯人の指示通りにATMで送金してしまう。
- キャッシュカードを渡し、不正に預金を引き出される。
2. 「警察の電話番号を偽装した詐欺」が増えている背景

なぜこのような詐欺が急増しているのでしょうか? その背景には、以下のような要因があります。
① スマートフォンの普及
多くの人がスマートフォンを使用しており、着信時に表示される電話番号を信用してしまう傾向があります。詐欺犯はその心理を利用し、電話番号を偽装することで信頼性を高めています。
② 偽装技術の進化
現在では「番号偽装技術(スプーフィング)」が発達しており、一般の人では見分けがつかないほど巧妙になっています。警察や銀行の番号が本物のように表示されるため、詐欺と気づきにくいのです。
③ 高齢者を狙った手口
特に高齢者は「警察からの電話」というだけで信じてしまいがちです。加えて、振り込め詐欺や特殊詐欺の知識が少ない人も多く、簡単に騙されてしまう傾向があります。
④ コロナ禍でのリモート詐欺
コロナ禍により対面でのやり取りが減少したことも影響しています。オンラインや電話での対応が増えたため、詐欺犯にとっては絶好のチャンスとなっているのです。
3. 被害を防ぐための対策

では、どのようにすればこの詐欺の被害を防ぐことができるのでしょうか? 具体的な対策を紹介します。
① 警察は電話で「あなたは捜査対象」などとは言わない
警察が電話で捜査対象者に直接連絡をすることはありません。もしそのような電話がかかってきた場合は、詐欺と判断し、すぐに電話を切りましょう。
② 「♯9110」に相談する
警察への相談専用ダイヤル「♯9110」に連絡し、本当に警察からの電話なのか確認しましょう。もし不審な電話だった場合、警察が適切な対応をしてくれます。
③ 知らない番号からの電話は慎重に対応する
知らない番号からの電話には注意しましょう。特に「非通知」や「警察署の番号」と表示されていても、一度冷静になって確認することが大切です。
④ ATMでの振り込みを求められたら100%詐欺!
「ATMで操作してください」と指示された場合は、100%詐欺です。 絶対に指示に従わず、すぐに警察に相談しましょう。
⑤ 家族や友人と情報共有をする
詐欺の手口を家族や友人と共有し、万が一のときに相談できるようにしておきましょう。特に高齢の家族には、詐欺の手口を伝えて注意喚起を行うことが重要です。
⑥ 電話での個人情報提供は絶対NG
警察や銀行が電話で口座番号や暗証番号を聞くことはありません。 どんな理由でも、電話での個人情報提供は絶対に避けてください。
4. まとめ

「警察からの電話番号が表示されたから本物だと思った」という被害が後を絶ちません。しかし、警察が電話で「あなたは犯罪に関与している」などと伝えることは決してありません。
少しでも不審に思ったら、まずは電話を切り、警察の相談窓口「♯9110」に連絡しましょう。そして、家族や友人と情報を共有し、被害に遭わないための対策をしっかりと行うことが大切です。
最後にもう一度、被害を防ぐためのポイントをまとめます。
- 警察が電話で金銭の話をすることはない
- ATM操作を指示されたら100%詐欺
- 電話で口座情報や暗証番号を聞かれても答えない
- 少しでも不審に思ったら、まずは電話を切る
- 警察の相談窓口「♯9110」に相談する
この情報を多くの人と共有し、詐欺の被害を未然に防ぎましょう。
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